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なかなか寝付けず寝たと思ったら目覚まし三つかけてたのに二度寝で12時起き...。起きて早々、検察庁法をめぐるあれこれでしばらくtwitterを徘徊してしまう。

韓国の蓮實インタビュー翻訳連載3回目まで。まあ聞いたことある話多めだったが、40s後半から50sのハリウッドのプロデューサー(ドーリ・シャリー、キング兄弟)のレトロスペクティヴやりたいという話はぜひシネマヴェーラあたりで早めに動いてほしい。そもそもいつ映画館再開できるんだという状況ではあるが。

ミメーシス今日も二章分。

母の日ということで近所のフレンチビストロでテイクアウトして夕食。その流れで軽く飲んだのが良くなかったのか、その後廃人のようにだらだらしてしまい論文ほぼ進まず。切り替えて休むのは下手だが結果的に週に1日は必ず使い物にならない日が出てくる。女性の筋トレ動画を相当な時間見た記憶はあるが、外に出ず筋トレもさぼったので運動もなし。

かろうじてシャワーだけなんとか浴びてビール飲みつつ加藤義一「痴漢電車 びんかん指先案内人」。城定脚本作。加藤監督の汁に対する異様なこだわりは随所に感じられたが、城定監督作に比べて画面の弱さと俳優陣のダメぶりが目立つ出来。とはいえ柳下さんが書いていたが痴漢の奥さん役の人はよかった。ほうれん草のおひたしが得意料理の。

お互い顔すら見ない痴漢の相互性を軸に据えた脚本はチャレンジング。触れ合った二人はその交流から勇気を得るも、直接結ばれることなくそれぞれの「運命の人」との関係へと戻っていく。わざわざ欲望と欲動の差が、とか考えるのはさすがに野暮なんだが、とりわけ男が痴漢した女をモデルにした小説がきっかけで出戻った妻を嘘をついて迎え入れるところは素晴らしかった。こういう再婚喜劇はキリスト教圏ではそんなに撮られていないのでは。つかの間の関係を築いた二人が最後に偶然向かいあう場所の選択にも納得。電車で出会った二人はやはり踏切で再会しなければならない。